2015年7月18日土曜日

二つのロゴの類似性を多角的に検証する記事


当方で編集した上掲画像では、二つのロゴを左右に並べている。
左右ともに二つ以上のアルファベットが斜めに重なったデザインをなしており、アルファベット一字をとっても印象的な線の伸びを見せる。
一見ただ似ているだけのようで、私が簡潔に類似点を挙げたけれど、ここからはデザインの表層のみならず、背景と深層も探りたい。



背景としては、左のロゴの来歴・年は不明だが、日本の同人作曲家(以下、S氏)のHP上に掲載され、同HPファビコンにもなっている意匠である。
右のロゴは、2009年4月頃には出来上がった意匠であり、某携帯作曲アプリユーザー(以下、R氏)の携帯HPトップやニコニコ動画でもかつて静止画素材に用いられていた。
S・R両氏に公的な交流は一切確認されておらず、相手の話題をした様子も無い。
携帯コンテンツに深く関与しているのは後者のみならず、前者も携帯ゲームアプリに楽曲提供をしていて、旧HPを含めて2013年よりMIDI・着メロデータ入りのzipや携帯実機の音をライン録音したAACファイルなどが配信されている。

その携帯ゲームアプリは色々あるが主要なものは二つ、共に某方二次創作ゲームで、一つ目が2007年より完全無料アプリで作者サイト提供のち2012年までに作者失踪・サイト消失、時期不明にミラー委託サイトの一部有料化にともないこれも有料、私が初めて知った2012年にもDLできた(最近は不明)。
二つ目が2008年にTrial版、のち2009年より随時通常版(無料)とPLUS版が用意されるも、なぜか通常版委託サイトからDLページが消え、上述のゲームアプリ作者サイト消失で通常・PLUSとも新規DL不能となった。
失踪したゲームアプリ作者と件の2015年も活動中のS氏はリアルにも付き合いがあるそうだが、詳しい消息は未だ告げられず(作者失踪と時を同じくS氏も一時的に消えたことがあり、復活が2013年であったがそれまでは同一人物説も・・・)。
二つ目のアプリはかなりハイレベルな作りのゲームで人気を博し、先のゲームからのクオリティ上昇のみならず、プレイの様子を自分で再生(内蔵メモリ・SDカード保存など仕様は不明)したりオンライン=消失サイトのサーバ上で共有する「リプレイ機能(この点は某作曲アプリのサーバ譜面共有機能などとも相似)」まで備わり、他者のリプレイも同様にダウンロード視聴可能であった。

※余談、通常版委託サイト2009年度のアプリ評価では最優秀賞ということだが、選定方式が毎年変わり、過去にはエントリー式で賞金が用意されることもあったが、その年では提供されたアプリが強制エントリーされ、人気投票+謎の審査委員会の最終選考により決まるということだ。ゲームアプリ作者もノミネート後にプレイヤーから知らされたとWeb Archiveに残るブログ記事より確認した。2010年度まで同イベントは商業的な雰囲気がほぼ無かったものの、以降は企業・法人が幅を利かしたスマホアプリが中心で凡庸且つ形骸化したイベント。思えばこの二次創作ゲーが最終選考でも勝ち抜くって、素直に良作を評価する姿勢がある。ちなみに2009年度のノミネート作品の中に、奇しくも某作曲アプリの作者の別アプリが混ざっていた。このイベント関連も現存するページは結果しか載せていないので、概要などはWeb Archiveにて調査した。

といった背景で分かるとおり、R氏はこのゲームアプリをプレイしたり、またその同人作曲家さんを見てロゴアイデアがインスパイアされたものと邪推する私だが、この情報ではそれと結論が決まらない。
背景で闡明にすべき曇りが「左(S氏)のロゴが完成し公開された時期」である。
左ロゴは辿っても(9)時代登録のニコニコ動画で最初からこのロゴをアイコン指定していたと見ており、右R氏のロゴは、先述の通り2009年4月頃とニコニコ動画の投稿動画から確認できている。
色々調べても、S氏のHPは2013年以降出来たらしく、2010年の動画にはゲーム作者のHPに誘導する文言のみ見られたため、個人的なスペースは同年中には(9)時代登録ニコニコ・3月登録Livedoorブログや2009年6月登録のTwitterなどが見られる。
何にしても、たまたま両者の活動が携帯コンテンツに絡む音楽活動といった点が似ているだけで、片方が片方のロゴを模倣したなどとは言い切れず、偶然似ただけかもしれない。



続いて、これらのロゴの類似性を、より掘り下げて検証してみたい。
そもそもアルファベットの字形がどう似ているか、線をクルクルと伸ばしたアートである。
しかも複数のそのような形状の文字を斜めに重ねているのだから、それだけで酷似ともいえ、本来の文字そのものが挿げ替えられただけとも言える。
すなわち、左は"SP"、右は"RM"と描かれ、その文字が指すところは彼らの活動名やサイト名などの頭文字である。
元の単語は個人名であったり、一般名詞を後続させたりといった具合だ。
その"SP"と"RM"という文字の特徴をつぶさに見ると、同じ人がデザイン=既製のフォントがあることが推測でき、その仮説を検証せねばならないと思った。

よって、手始めにGoogle画像検索にドロップすると、全く同じ字形を含む画像がいくらもヒットしたものの、肝心のフォントを紹介するようなページは皆無だ。
ヒットした画像で再検索し続けても見当たらない。
だが、それだけ多く同様の字形が用いられていることから、やはり既成のフォントの存在はほぼ証明できたとしておく。
実は画像検索をしてからも"SP"ロゴの"P"は判然としてなく、RやGやLやQ(瑣末順)、あるいはCとLの複合など、様々な憶測が浮かんでいた。
もちろん、同じフォント説も同時に断定できておらず、そのために"RM"でRという字が使われているわけだから、"S[?]"の[?]がRと見てSも"RM"とは違うフォントの可能性も考えていた。
要するに"SP"説は当初活動名の一般名詞箇所の頭文字として支持されたが、検索を重ねて大文字Pを含むがヒットして、ページタイトル画像内の単語が合致したから"SP"説が固まった。
まあこの話は、あまり経緯が読者にはごちゃごちゃとなりかねないため、ここで終える。

そうしてSP説が固まる7月18日以前の7月15日で"MSG"と書いてある画像がヒットしたので、加工して別個検証画像を作成した。
7月18日に大文字Pを付け足したが、設置場所は残念な扱いとなった。


この英字フォントの使用状況は多言語に渡り、英語以外では.ロシア語やbrドメインのポルトガル語などが主にヒットする傾向がある。
日本のサイトは少々出るくらいであった。
肝心の英字フォントの名称・詳細については、当記事投稿までに見当たることは無かった。
某QAサイト内をGoogle画像検索「フォント」で調べても似たようなフォントは見られず。




今回の一連の調査には、画像検索時の急迫感は去ることながら、Web Archiveで今はもう淘汰された委託サイトの旧時代アプリページや、件の消失したHPなどを見ていて哀愁が感じられた。
儚さから感傷に浸る面も多々あったし、今でもゲーム作者の最後の更新となったTwitterやブログは2011年より止まっているが、最初に私が覗いたのは2012年5月のことだった。
ブログでは2010年よりiPhoneアプリ開発の話が増え、意気込みも空しく公開できる形にならないまま2011年12月に残った最後のツイートに「疲れ」という単語が不穏な予兆を仄めかすようで、何だか寒気がする内容だった。

活況を極めても儚く消えるサイト・らい○ちゃんなどの人々、これも良いが、某アプリ関連は古い時代からのシステムをそのままに(2011年3月の一部アプリ有料化は別)今なお生きながらえていて、これも良い。
また、微々たる進化を経ながら制作を続けるS氏のような例も良い。
似たような人やサイトがあって、それぞれ魅力を感じるかはコンテンツの良し悪し次第。
この辺の美学は「インターネット考古学」記事から読者にも知ってもらいたい。

この度ゲーム作者のTwitterを覗くと、ツイート無きままプロフィールにニコニコマイリストのリンクが、なんと同氏の名で投稿されたパ○ドラのプレイ動画だけ、アカウントは(γ)時代登録。
何も言えなくなっていつの間にか変なゲーム漬けとなって、別の意味で悲しいが、こういう制作を辞めて遊びオンリー(某携帯作曲者たちの中にも、PCを持て余しながら2014年以降艦○れの画像ツイートばっかなどゲームの話題しかせず、DTMさえ放棄した本分忘失の抜け殻が多い)に転身する人はこの数年で激増しているため、「またこのパターンか」と思うしかない。
そんな中、細々と今でも作曲しているS・R両氏はなんと良い心掛けであろうか。

勝手な憶測になるが、もしかしたらS氏は意図的にこの堕落したゲーム作者さんのことを言及していないのかもしれない。
見る人の憧憬を集めて止まない素敵な歴史がブチ壊しになることを懸念して、興味を持つ各々の判断に委ねた、と。
多くの人は落胆して、私などは幻に消えたままの方が良かったのではないかと思う。
iPhoneアプリ開発の意気込みもどこへやら、という点は某携帯アプリ開発者が2011年3月の有料化以降Androidアプリに専念して2012年にはその開発も放棄し、2013年8月にサーバ維持費の愚痴をこぼし、2014年末から自前ブログの更新も止めた経緯と酷似している。
同開発者のことは某所で幾度と詳述したが、ここで少々、2003年のサイト開設以後、ある年には年間数十本もの無料アプリを開発・配布したような、才技充足にして生産性に秀で00年代においては比類なき逸材、能く利用者の声を聞いて邁進していたが、昨今の趨勢の中でも比較的初期の堕落者入りをしたのかもしれない。
長く続けてきた以上、その分に志を失いやすいのかもしれないし、サイトが現存するだけ他所より丈夫(今年の5月26~30日や6月12~16日の間はサーバ応答不能)な方だが、この落差は濁世の趨勢に気付けていない2013年に目を丸くしたものだ。

・・・・・・何か荒れた話題で文字数が増えて罪悪感が。。。




追記:7月26日

私が興味を持つ人物は2011年以降は悉くマイナーな者たちとなるが、作品にしてもそういった傾向がある。
もう一点言いたいことは、当記事で取り上げたS・R両氏が活動の形態と象徴のロゴデザインに強い類似性が見られたように、作品であってもこの傾向が見られている。
2013年7月に初プレイの某フリーゲーム(終盤参照)と、2014年11月3日に初めて読んだ某小説には、固有名詞からストーリーの一部分において、他に例の無いような類似性を持つ。
あらかじめ言うと、某小説が2004年4月に更新を始めてから、下記情報の更新分は2010年以前に全て出し切っており、某フリーゲームは2009年以降に制作が始まっている。

固有名詞には、小説中の人物に「ライズバード」という姓や、姓不詳の「イーファ("Aoife"ってアイルランド名?)」というキャラもいるが、これは某フリゲに「北ライズバート大陸(ドが清音)」や、「ルクスイーファ地方(とある大陸の極東に位置する"Far East"の略と解釈?)」といった、特に「ライズバート・ライズバード」など他作品では被りようも無い類似名がある。
某小説の一部ストーリーの描写で、「転移魔法を行使したら見知らぬ氷雪の大地に飛ばされた」とか、「酒場でミルクを頼む(一部ジャンルによくある描写なのかもしれない)」だとかがあるが、そういったシーンも某フリゲに登場している。
他にも類似点を挙げればキリがないものの、肝心の両者のジャンルというと、某小説は某人気RPGシリーズ(主人公含む多くのキャラに名前がついていない)の二次創作であり、某フリゲもまた複数のRPG要素が詰め込まれたARPGで、もしかしたら在りし日(総票数2538の第二回人気投票が盛りだった2008年頃とか)には読んでいた可能性がある。

確かに、どこどこがどう似ていると云々するのは気持ちが悪いと思われる方もおろうが、私としてはたまたま見ていた作品にネット検索で他作品への客観性を問えど無し、という稀有な共通点を見ると、一方がもう一方の影響を受けたのではないかと思わずにはいられないものだ。
よって、某フリゲ作者個人についても調べるか、あるいは人気投票公開コメント欄や小説付属掲示板などに似ている半値の人を探すなどが具体的だろう。
ともかく、私が興味を持つ人物・作品などは、何か不可解な共通点がある奇跡を知らしめたい。



8月1日、軽い追記、どうも日本時間7月30日(July 29th)に当該フリゲのファンによる英語翻訳版が出回り始めたようで、作者が日本時間で即日ツイートして告知していた。
私も早速プレイして仔細を思うに、オリジナル固有名詞の類の訳に感心する点が多々あったが、いくらか原作者と相談はあったのだろうか(元ゲームの仕様自体、他者がデータをいじるのは難しい印象が元々あり、それが事実であれば最低限データを送る等のやり取りが必要)。
その翻訳版によると、ルクスイーファは"Luxefa"と表記されている。
このゲーム関係は毎年7月に何かしらの動きがあり、公式初リリースが2012年7月、私の初プレイが先述の通り2013年7月、続編のアップデート(小規模アプデ含めても1年半ぶり)が2014年7月、そして今年は7月末になってこの英語翻訳版が登場した。
来年の7月で、前回大幅アプデより丸2年となり、また何かあるといいものだが、何も7月にこだわらず、今年中でも良い。
変に7月に出す習慣がついて、完成した作品を次の7月まで出し渋るのは良くないからだ。


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よって、2019年5月12日からコメントを受け付けなくしました。
あしからず。

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